1. はじめに

USUM(ウルトラサン・ウルトラムーン)ぶりにポケモン対戦に復帰しました。
今シーズン、「M-3 最終136位(レート2439)」という自分の中で納得できる結果を残すことができたため、構築の考え方や立ち回りについてまとめました。
また、MCS202606の大会においても、ほぼ同じ構築(※ギルガルドの持ち物・努力値と、カイリューの技構成のみ微調整)で236位という結果を残しています。
初めての構築記事となりますが、パーティ編成に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
2. 構築のコンセプトと全体像


チームID:YKGEM8HNL2
どのようなパーティを相手にしても勝ち筋を見出せるよう、全体的に単体スペックの高いポケモンを採用し、環境に合わせて技構成と努力値を調整しました。
特にM-3環境で増加した強力な格闘タイプ(バシャーモ、ムクホーク、コノヨザルなど)や、サザンドラ&メタグロスのような相性補完に優れた並びを強く意識しています。
【3つの基本的な勝ち筋】
初手のメガ進化枠で相手の盤面を崩し、以下のいずれかの展開に持ち込みます。
- スカーフガブリアスを通す: 相手のポケモンを削り、素早さで上回るガブリアスの高火力で一気に攻め切る。
- ウルガモスで全抜きを狙う: 有利な対面で「ちょうのまい」を積み、物理・特殊問わず相手を制圧する。
- バイバニラで受け構築を崩す: 「みがわり」と「ぜったいれいど」を組み合わせ、耐久戦術のパーティを確実に対処する。
また、追加効果(ひるみなど)を持つ技を多く採用しているため、不利な状況からでも逆転できる可能性を残した構成になっています。
3. 個体紹介と採用理由
メガカイリュー
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
| 実数値 (努力値) | 167(1) | 129(-) | 136(1) | 216 (32+) | 145 | 152 (32) |
| 調整 意図 | 余り | – | 余り | 特化 | – | 準速 |
特性:マルチスケイル
持ち物:メガストーン
技:
- エアスラッシュ
- れいとうビーム
- だいもんじ
- きあいだま
本構築の主軸となる相棒ポケモンです。高い種族値、優秀な特性、広い技範囲でパーティを牽引してくれました。
運用方法
後発で出すと「ステルスロック」で「マルチスケイル」が解除されるリスクがあるため、基本的に初手に選出します。(パーティー全体として「ステルスロック」に弱いのは課題でした)
相手に高い負荷をかけるために特攻に特化し、ミミッキュやブリジュラスより先に行動できるよう準速に調整しました。
技構成の理由
格闘タイプへの打点として「エアスラッシュ」、ガブリアスやカバルドンやミラー対策に「れいとうビーム」、メタグロスやクチート対策に「だいもんじ」、ブリジュラスやメガギャラドス対策に「きあいだま」を採用しています。
「だいもんじ」と「きあいだま」は、最終日前日に火力不足を補うために採用し、これが功を奏しました。
ウルガモス
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
| 実数値 (努力値) | 190 (30) | 72(-) | 115 (30) | 155 | 125 | 138 (6+) |
| 調整 意図 | 偶数 | – | なるべく高く | – | – | 1舞で最速ミミロップ抜き |
特性:ほのおのからだ
持ち物:オボンのみ
技:
- マジカルフレイム
- ギガドレイン
- ちょうのまい
- おにび
本構築のMVPであり、3連続で相手を突破する活躍を何度も見せてくれました。持ち物は耐久力を上げるため「オボンのみ」です。
運用方法
物理アタッカーには防御振りと「おにび」で対応し、特殊アタッカーには「ちょうのまい」と「マジカルフレイム」で対応します。
パーティ単位で相手のスカーフマスカーニャを誘いやすいため、後出しから特性「ほのおのからだ」でやけど状態を狙う立ち回りが非常に強力でした。
パーティーで唯一積み技を採用しており、有利対面で「ちょうのまい」を積み後続もまとめて突破します。
詳細な立ち回りやダメージ計算はこちら

ガブリアス
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
| 実数値 (努力値) | 185(2) | 182 (32) | 115 | 90(-) | 105 | 169 (32+) |
| 調整 意図 | 余り | 全振り | – | – | – | 最速 |
特性:さめはだ
持ち物:こだわりスカーフ
技:
- じしん
- げきりん
- いわなだれ
- どくづき
ストッパー兼スイーパーとして活躍する、無難かつ強力な「こだわりスカーフ」持ちのアタッカーです。
運用方法
同速対決や最速スカーフサザンドラを意識し、素早さは最速に設定しています。
サザンドラ&メタグロスの並びや、リザードン、マフォクシーなどを主な役割対象としています。
「どくづき」はメガニウム対策としてのピンポイント採用です。使う機会は少なかったですが、メガニウム+ドヒドイデやバンギラスのような受けよりの並びに強く出れました。
メガスターミー
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
| 実数値 (努力値) | 143(8) | 152 (32) | 125 | 135(-) | 125 | 189 (26+) |
| 調整 意図 | 余り | 全振り | – | – | – | 最速112族抜き抜き |
特性:しぜんかいふく→ちからもち
持ち物:メガストーン
技:
- たきのぼり
- クイックターン
- しねんのずつき
- アクアジェット
相手の選出画面で圧力をかける、第二のメガ進化枠です。
運用方法
カイリューが苦手とするメガキラフロル、メガマフォクシー、カバルドン、ドヒドイデ、ラウドボーンに対して強く出られます。
素早さはメガルカリオ抜きに調整している相手をさらに上回るように設定しました。
他のポケモンでカイリューやガブリアスは対応できるため、「アイススピナー」は採用せずに済みました。
バイバニラ
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
| 実数値 (努力値) | 177 (31) | 103(-) | 150 (32+) | 130 | 115 | 102(3) |
| 調整 意図 | 16n+1 | – | 特化 | – | – | 無振りギャラドス抜き |
特性:ゆきふらし
持ち物:たべのこし
技:
- フリーズドライ
- ぜったいれいど
- みがわり
- オーロラベール
耐久主体のパーティ(受けループ)に対する強力な対策枠です。
運用方法
「みがわり」からの「ぜったいれいど」コンボが非常に強力で、ブラッキー、ハラバリー、ドヒドイデ、アーマーガアなどを封殺できます。
上位勢のサイクル構築に対しても1体で有利に立ち回れるスペックを秘めています。
M-3最終1位などの結果を残している、攻さんのスターミー+ハラバリー+アーマーガア(全開示サイクル)を1体で完封することもありました。
詳細な立ち回りやダメージ計算はこちら

ギルガルド
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
| 実数値 (努力値) | 159 (24) | 211 (32+) | 79(9) | 144(-) | 70 | 81(1) |
| 調整 意図 | 10n-1 | 特化 | 余り | – | – | 同速意識の1振り |
特性:バトルスイッチ
持ち物:いのちのたま
技:
- ポルターガイスト
- インファイト
- かげうち
- アイアンヘッド
構築の補完枠として、「いのちのたま」を持たせた物理特化型を採用しました。
運用方法
ムクホークやフラエッテを意識した採用です。
想定外の高い火力を押し付けることができますが、環境の変化により役割対象が減ったため、シーズン終盤の選出率は控えめでした。
4. 選出と立ち回り
基本選出:カイリュー+ガブリアス+ウルガモス
初手のカイリューで荒らし、ウルガモスの積み展開とスカーフガブリアスによるスイープ展開を狙います。終盤に流行していた「サザンドラ+メタグロス」などの並びに強い選出でした。
カイリューが高火力かつ広い技範囲を採用しているため、ほぼ全ての初手相手に対応できます。
交代技持ちの相手、例えばサザンドラがこちらのドラゴン技や氷技を読んで「とんぼがえり」でメタグロスやクチートなどのメガ進化前鋼ポケモンに交代する動きに合わせ、「だいもんじ」で処理する動きができます。
カイリューに「きあいだま」の採用により、苦手だった初手ブリジュラスにも対抗できるようになりました。「れいとうビーム」からの「きあいだま」で、スカーフ持ち以外は倒すことができます。
マスカーニャやミミロップなどの「トリプルアクセル」持ちも初手に出されやすいため、即座にウルガモスに引いて「ほのおのからだ」でやけどを負わせると展開が楽になります。
対受け構築:カイリュー+バイバニラ+1体
カイリューで相手を適度に削り、相手が回復技を使うタイミングに合わせてバイバニラを繰り出し「みがわり」を展開します。
あとは安全な状態から「ぜったいれいど」で相手のサイクルを崩していきます。
相手目線では、受けパーティーを崩せそうなポケモンがガブリアス(つるぎのまい持ち)、ギルガルド(つるぎのまい持ち)ぐらいしか想定できないため、バイバニラによる受け破壊は読まれることはなかったです。
5. 立ち回りが厳しいポケモン
初手のキラフロル
「ステルスロック」と「どくびし」を展開されると、こちらの耐久を大き削られてしまいます。特に「ステルスロック」が抜群以上で入るポケモンが多いので厳しいです。
「どくびし」でウルガモスとバイバニラによる耐久ができなくなることを避けるため、基本的には初手カイリュー選出で確定でした。
初手のゲッコウガ
非常に厳しい対面です。初手カイリューでもスターミーでも上から抜群を突かれてしまいます。
初手のカイリューで削り、相手が「しんそく」を警戒してミミッキュなどに交代してくれれば展開が楽になります。
最悪の場合、ガブリアスかギルガルドの先制技(かげうち等)で突破を図ります。
ブリジュラス
カイリューに「きあいだま」を採用するまでは、「ステルスロック」+「ドラゴンテール」で盤面を大きく崩されていました。
スカーフ持ちのイダイトウ♂
詰めの「おはかまいり」の一貫が辛いです。
1体のみで対処するのは難しいため、味方の先制技とガブリアスの「げきりん」を組み合わせて倒し切るルートを常に意識する必要があります。
6. さいごに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自身初の高レート帯到達と構築記事の執筆を経験し、改めて上位プレイヤーの方々の凄さを実感したシーズンとなりました。
次回のシーズンでも、また違ったポケモンたちと共に結果を残せるように試行錯誤を続けていきたいと思います。